ウェブと猫と東京で。

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WEBデザインの未来

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WEBデザインは死んだのか?

2015年8月、Mashableに「Web design is dead(Webデザインの死)」という記事が投稿され大きな反響を集めた。

記事ではスマートフォン利用者の増加に伴うアプリ利用者の増加などの要因によりwebブラウザの利用率が減少していること。さらには、ウェブアプリケーションの台頭を引き合いに、旧来の静的で紙媒体的なwebサイトの終焉について述べている。

webデザインの未来はどうなっていくのだろうか。

 

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欲しいモノはWEBにある

webサイトは情報を伝達するメディアと捉える考え方がある。また、一部の特殊なケースを除きwebサイトそれ自体がアートとなる訳ではない。webにデザインが必要とされる理由であり、ときには見栄えよりも情報伝達を重視して情報設計が行われる。

最終的に形となって現れるビジュアルデザインの下には情報デザインなど様々なデザインの段階が存在することを認識する必要がある。その上で、今日のwebを取り巻く環境に目を向ける。

すると「webデザインは死んだ」わけではなく、「webデザインは変化した、している」ことに気づくだろう。我々が求めるモノ(情報やコミュニケーションのための場など)は依然としてwebにある。

 

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WEBを取り巻く環境の変化

インターフェースの劇的な変化はwebデザインの変化を加速させる非常に大きな外的要因である。

AppleMicrosoftCUIからGUIへの道を作り出したように、スマートウォッチに代表されるウェアラブルデバイスやOculusが我々に体験させるVRの世界、さらにGoogleが発表したPhysical web4の概念から生まれる様々なインターフェースが我々のwebとの関わり方を大きく変えるだろう。

インターフェースの劇的な変化はディスプレイに表示されるGUIを前提としたデザインからNoGUIデザイン、さらには身の回りの物全てがwebと繋がるUIとなるEverythingUIのデザインへの変化を予感させる。

 

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五感を刺激するUXデザイン

webにアクセスする入口は多様の一途を辿っている。したがって、webデザインの未来はビジュアルデザインや紙媒体的な情報アーキテクチャの概念から変化していくことは間違いない。

新たなインターフェースが我々の生活に浸透した世界を想像することは難しいが、単なるビジュアルデザイナーではなくUXデザイナーの需要が今後ますます高まることが予想される。

さらに、「webへの出入り口をデザインする」ことをwebデザインの仕事だとするのならば、webデザインの未来はGUIから発展した先にある視覚や聴覚、嗅覚などの五感をも含めたUXデザインにあるのではないだろうか。

 

【参考】

www.amazon.co.jp

www.yasuhisa.com

google.github.io